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 口絵大法寺”普賢菩薩”(重要文化財)

大法寺には、前述の”十一面観音”のほかに、もう一つの重要文化財「普賢菩薩」が秘蔵されている。(現在は、本堂のなかに安置してある。)
普賢菩薩といえば、文珠菩薩とともに釈迦如来の脇侍=左右にはべっている仏=で、象にのっているのがふつうであるが、(文珠菩薩は獅子にのっている)この仏は、そのようなところもなく、普賢菩薩と断定する根拠はない。しかし高さ107センチメートルくらいの小像で、ことによったら脇侍として制作されたかも知れないし、寺伝では”普賢菩薩”ということになっているので、それによって”普賢菩薩”と称しているわけだ。
大きさからみて観音堂の十一面観音の脇侍ではないか−などという人もあるが、観音は阿弥陀如来の脇侍にきまっているし、第一、菩薩が菩薩を従えているわけはない。これはいわゆる素人考えといわねばならない。
しかし、この”普賢菩薩”は、観音堂の十一面観音と深い関係があることは確かである。
まず材料が同じ桂の木で、制作方法も同じく「一木造り」である。そしてまた彫り方をみても、肉づけ、衣文のあつかい方、側面・背面からみた姿勢、頭部の飾りの刻み方など、全くよく似ている。おそらく同じ場所で、同じ手法によってつくられたものと考えられている。
しかしお顔などよく拝観すると、十一面観音に比べて、この”普賢菩薩”の方が引きしまった力づよさが見られ、衣文なども、より丁寧で個性的なところがある。
この辺、同一人の作か、同じ工房で作られた別人の作か、意見の分かれる点であるが、何れも藤原末期の信濃の仏を代表する秀作であることは間違いない。
ただこの像は、右手の肘から先が欠けており、また裳の裾先が、虫蝕(虫食い)のため損われている。しかし、その方が仏相の神秘感を強調しているようにみえるという専門家のあることを、つけ加えておきたい。
 
撮影日:
地区/自治会: 99上田市外/
シリーズ: 塩田平の文化と歴史 3口絵
登録されているキーワード: 神社 その他の文化 観光 
 
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