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 口絵大法寺三重塔(国宝)

上田市から松本市へ通じる国道143号線が、小県郡青木村に入ったあたりで、右方を注視すると、北側の山腹に秀麗な三重の塔が望まれる。これが有名な大法寺三重塔である。
大法寺三重塔は、”見返りの塔”という別名をもっていることで知られている。昔から道行く人人が、あまりの美しい姿に、ふり返りふり返りしながら、旅をつづけていったというところからつけられた名であるという。
爪先きあがりの道を進んで、石段を上ったとき、そこに見上げるこの塔の全容は、おそらく誰にも、正に”見返りの塔”であるとの感を深くさせずにはおかない。
天高く聳え立つ相輪(塔の頂上にある柱のような部分)流れるような美しい曲線を画く三層の屋根、どっしりと落ちついた塔全体の姿。「奈良や京都の名塔を見るような気がする」と建築学者をも嘆賞させる塔がそこにある。
なぜこの塔は、こんな美しさをそなえているのだろうか。
塔に近よって細かく観察すると、屋根・木組み・勾欄(手すり)一一どれ一つとってみても、格調の高いすぐれた作品である。そしてまた完全に一つの様式によって統一されていることがわかる。
その様式というのは「和様」という建築手法だ。
古建築は、その様式から大別して「和様」「禅宗様」「折衷様」と分けることができるが「和様」というのは、わが国で最も古くから行われてきた形式をいう。この塔は、その「和様」という建築方法を正確に守って建てられている。そしてみごとに、その様式の美しさを発揮しているのである。(詳細は解説参照)
この点、前に述べた別所安楽寺八角三重塔が、純粋に「禅宗様」によって建てられ、その建築美を誇っているのと好一対といえよう。
この塔の建てられたのは今から約650年前の正慶2年(鎌倉末期=1333)、造営に当ったのは、四天王寺(大阪)関係の工匠たちであろうことは、塔内に残された墨書銘からわかっている。
安楽寺三重塔とともに、長野県で一番早く「国宝」に指定された、県内最古の名塔である。
 
撮影日:
地区/自治会: 99上田市外/
シリーズ: 塩田平の文化と歴史 3口絵
登録されているキーワード: 神社 史跡 観光 
 
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