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 解説絵馬

昔から馬は神の乗るものとして神事・祈願の際、神迎えのため馬を神霊に捧げるものと信じられていた。今も各地に初午の藁馬奉納の歳時習俗などにその名残りをとどめている。
奈良平安時代になると生馬のかわりに木造や土製の馬形を献上する風習となり次第に絵に書いた馬、すなわち「絵馬」が奉納されるようになった。
鎌倉時代から中世になると図柄が馬だけでなくなり、桃山時代には上流武士や貿易商人らが専門の絵師に豪華な絵馬を描かせて奉納し、これが絵馬堂の成立を促し江戸時代における芸術の大衆性をもたらした。
信濃の絵馬はやはり馬の絵が主であるが図柄が大変豊富である。
また北向観音堂に奉納されている絵馬を見ると群馬の大きな扁額をはじめ、戸隠山の鬼女退治や善光寺地震・踊念仏・算額・産湯をつかっている安産の図、三浦屋店頭の遊廓の図まで、世相を反映して極めて多彩な絵馬が奉納されている。
写真の絵馬は北向観音堂にかかげられているうちの一番古いもので、享保7年の銘がある。
 
撮影日:
地区/自治会: 16別所温泉/院内
シリーズ: 塩田平の文化と歴史 4解説
登録されているキーワード: 工芸 観光  
 
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