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 解説″夢殿観音″のかたち

下之郷長福寺境内にある「信州夢殿」の本尊は、”夢殿観音”という名で親しまれているが、実際は「菩薩立像」というのが正しいことは、カラー写真の部で述べた。観音像なら額のところに「化仏」といって阿弥陀仏の小像がなければならないが、この仏像はそれがないからだ。またこの像のすぐれたかたちについては、やはり同頁に記しておいたから、ここでは、このような仏像の細部について説明しておく。
まず頭部は大きくつくられている。子供のようだから「童形」という。その頭には前と左右に飾りをつけている。これを三面頭飾という。何れも飛鳥から奈良時代の仏像にみられる特徴である。両肩にかかって、ゆるやかに垂下する髪は「垂髪」といって、長いのはやはり古仏の特色。胸には「胸飾」をつけているが、簡素な出来であるためかえってすがすがしい感じを与える。目は、杏の種のようなかたちをしているので「杏仁様」といい、わずかに浮かべる微笑とともに、やはり古代仏像の表情の特徴である。右手の持物は「宝瓶」という。
全体として、飛鳥時代から奈良時代にかけて行われた鋳造による小金銅仏の典型的なもので、正面から拝見すると首をやや左に傾けていられるが、かつて火災の難に会われたためではないかといわれる。
なお左手の肘から先、「宝瓶」の頭部から下、「天衣」の右脇垂下部、台座などは欠けていたのを、新しく補ったものである。
 
撮影日:
地区/自治会: 13東塩田/下之郷
シリーズ: 塩田平の文化と歴史 4解説
登録されているキーワード: 神社 その他の文化 観光 
 
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