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 故飯島花月邸

鷹匠町の一角から枝道に入ると、高い塀越しにひっそりとたたずむ洋風建築。現在の八十二銀行の前身、第十九銀行頭取として活躍した一方、「飯島花月」の名で江戸庶民文学の愛好家として知られた文化人、故飯島保作氏の住居です。和風と洋風が隣り合わせになったようなこの建物、洋風の部分は「主に祖父が書斎として使っていました」と語るのは、保作氏の孫にあたるなみさん。完成は明治40年5月とのことです。
アーチ状の窓、軒下の飾り、下見板張り(壁板を羽重ねにしたもの)の板など、木材はすべて面取りが施され、見えない部分や細部に手間がかかった造り。戦後、梅花幼稚園(大手町)の宣教師・タンブリッジ氏(カナダ人)が住んでいたこともありました。このとき、内部が一部改装に。しかし、床にはリノリューム(床敷材)が当時のままの姿で残っていました。
「小さいころは、玄関前に車寄せがあり、人力車で送り迎えされる祖父をいつも見ていました」と回想するなみさん。当時の面影がしのばれます。
 
撮影日: 平成6年5月5日
地区/自治会: 02南部/鷹匠町
シリーズ: 上田ところどころ 建物
登録されているキーワード: その他の建物 その他の文化  
 
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