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 農民美術

“彫り”に生きる素朴な美
橋本千春さん(新町)
大正8年、故山本鼎画伯によって旧神川村で始められ、今では素朴で丈夫な木彫品として全国的に知られる「農民美術」。当初は農閑期の農家の副業としての工芸品でしたが、美術愛好家たちにより、しだいに専業化するようになりました。
15歳で弟子入りし、この道一筋の橋本さんも、農民美術の伝統を現代に受け継いできた1人。「この世界には『こういうものだ』という約束ごとがなく、自由な発想で彫れるのが魅力」と鑿を握る手に力が入ります。彫り方は大きく分けて線彫り、浮き彫り、丸彫り(立体)の3通り。壁掛けや置物、皿や菓子鉢のような食器などが多いそうです。すべて大きさ、形の異なる鑿と小道具(彫刻刀)で彫り、色を塗って仕上げます。橋本さんは「木の特長を読んで彫るのがコツですね」とにっこり。
思い通りにできた作品が世間で受け入れられるか、今も期待と不安が交錯するという橋本さん。しかし「この仕事で生きてこれたことが最高の幸せ」と、表情も最高でした。
 
撮影日: 平成6年3月2日
地区/自治会: 05西部/新町
シリーズ: 伝統を守る
登録されているキーワード: 人物 工芸 その他の産業 
 
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