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 左官

自在に操る鏝さばき
水野武雄さん(下房山)
北国街道沿い、上常田のある旧家で、土蔵の修復が行われました。昔ながらのやり方で、一人黙々と壁を塗る水野さん。土蔵では最も難しいといわれる「窓枠」の作業です。「ひと口に左官といっても、工程はうんとあるんです」と、日焼けした顔に汗がほとばしります。
「左官」とは、壁を塗る職人のことをいいます。土蔵などの壁を新しく塗るときは、まず木舞掻きから始めます。竹木舞といって、半分に割った竹を縄で絡めて壁の下地に。そこへ荒壁土(粘性の強い粘土)を二〜三回、厚く塗って乾かします。更に中塗り土を二回ぐらい、最後に白塗り(石灰、蔦、粉末のりと水を混ぜたものを塗る)を行って仕上がりです。
水野さんいわく「土壁は雨に当たらず、湿気にさえ注意すれば百年は持つ」そうです。それには「樋」をきれいにしておくのがいちばんとのこと。
今は土蔵の壁を塗るのは年に一・二軒という水野さん。しかし「何度塗っても、昔の左官技術はすごいと思うね」と語ってくれました。
 
撮影日: 平成5年6月11日
地区/自治会: 04北部/下房山
シリーズ: 伝統を守る
登録されているキーワード: 人物 その他の文化 その他の産業 
 
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