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 畳屋

力込め、一針ごと丁寧に
池田政和さん(下室賀)
和室といえば畳とくるぐらい、日本人の生活と畳とは密接な関係があるといえます。畳は、わらを糸でさし固めた「床」に、いぐさで編んだ表(たたみ表)をつけた敷き物です。最近では、化学畳(化学床ともいわれ、床がわらの代わりに、わらの厚さぐらいの厚紙でできており、軽量)などが増えているようです。
現在、上小地方には約45軒の畳業者がありますが、池田さんもその一人です。3代目になる池田さんは、この道35年。機械縫いの畳がほとんどの現在でも、手縫いの作業もします。「修業時代は、ひじをすりむきながら縫って覚えたもんです」と。手作業で難しいのは「縁」の部分。ひじを当てて縫う作業で「あれは相当に力がいる仕事。慣れないと針が上がらないんですよ」と池田さん。
畳職人も他の職人と同様、後継者問題などもあり数は減る一方。手作業をやる人すら少ないそうです。池田さんは「手で縫った畳を家に入れるとき、ぴったり納まったときはいい気分ですね」と、そっと畳職人の「やりがい」を語ってくれました。
 
撮影日: 平成5年3月4日
地区/自治会: 17川西/下室賀
シリーズ: 伝統を守る
登録されているキーワード: 人物 その他の文化 その他の産業 
 

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