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 上田紬

染めと織り
星野五郎さん(川辺町)
素朴さの中に独特の風合いが楽しめる上田紬は、くず繭からひいた紬糸で手織りにかけられます。すでに江戸時代には、その名は「上田縞」として全国に通っていました。
三好町の星野紬工房−。近くを歩いていると、思いがけずトントン、トントンと機織りの音が響き、足が止まります。この音、正確には緯糸を織り込むのに使う道具・筬が打ち込まれる音。
同工房は桐生(群馬県)で家業としていた先代が、大正八、九年ごろ上田に織物指導のために来られたとか。今でも一連の技術を継承し、糸の染色は星野さんが、機織りは奥さんの幸子さんと妹さんが受け持ちます。手織りの絽紬を主体に四十年以上続けているのが特色で、「県下で模様のついた手織りの絽はうちだけ」と星野さん。紬は着地が厚いので夏は着れませんが「絽紬なら春先から秋遅くまで着れ、利用範囲が広い」と。
もうもうと湯気の上っている染色釜に、手際よく絹糸を浸しては上げる星野さん。その手元には熟練の技と自信がみなぎり、色鮮やかな染め上がりとなって現われました。
 
撮影日: 平成5年2月4日
地区/自治会: 08川辺・泉田/川辺町
シリーズ: 伝統を守る
登録されているキーワード: 人物 工芸 その他の産業 
 
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