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 木地師

抉り削る一瞬の“技”
滝沢彰一さん(金剛寺)
木彫などの細工に使う材料の木を荒挽きしたものが木地、それを作るのが木地師で滝沢さんはこの道37年のベテラン。材料の木はトチ、シナ、ケヤキ、カバなどで、大きいものは北海道から取り寄せています。
「これは、農民美術で使うハトをあしらった砂糖つぼでねェ」と滝沢さん。ろくろの軸の端にシラカバ材を取り付け、モーターで旋転させ、バイト(刃物)で材を抉り削ります。ひゅるひゅると飛び散る木くず。一瞬一瞬が勝負とあって、「気が抜けない」という滝沢さん。
木曽地方には多いという木地師も市内では滝沢さんだけ。「何しろ、ろくろ屋(木地師)は年季がくうし、何でも屋みたいなもの」とあっさり。確かに材料の仕入れから管理、そして鍛冶、のこ刃の調整(目立て)といった一連の技術が要求されます。
最後に「心掛けていることは」と尋ねると、「人様からお金をいただくからには、それなりのものを作って差し上げなくては」という答えが返ってきました。
 
撮影日: 平成4年11月26日
地区/自治会: 10神科/金剛寺
シリーズ: 伝統を守る
登録されているキーワード: 人物 工芸 その他の産業 
 
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