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 旧和方医院

塩田新町は、県道別所丸子線と、中塩田と手塚方面を結ぶ市道の交わる場所で、大正・昭和初期には郵便局や川西銀行などが設置され、経済面で西塩田の中心として発展しました。旧和方医院は、この交差点に面して建っています。
「この建物は医者だった祖父が、住宅と診察室を兼ねて建てたものです。建築の詳しい年代はわかりませんが、開院したのは、祖父が西塩田小学校の校医として就任した明治42年ころだと思います」と、この建物の隣で内科医を営む和方俊二さんは語ってくれました。
「祖父が自ら設計したらしいのですが、南側半分は洋風で北側は和風の造りです。でも素人の設計で、実際は使い勝手が悪かったですね。今は物置になっています」
以前は、建物が西側にも続いており、玄関の部分があったそうです。
ふすま一枚隔て診察室の隣で生活していたので、騒いでいると診察中のお父さんに怒られたそうです。
この建物を造った大工さんの子どもにあたるという70歳過ぎの人が、患者として訪れ、昔の話をしていくこともあるそうです。ほかにも、この建物を好きだといってくれる小学生もいるとか。
古くからの文化財が点在する塩田地区には珍しい洋館も、この地の景観にすっかり溶け込んでいるようです。
 
撮影日: 平成7年12月4日
地区/自治会: 15西塩田/塩田新町
シリーズ: 上田ところどころ 建物
登録されているキーワード: その他の建物 その他の文化  
 
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