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 鞍が淵

大蛇お産の伝説
塩田・産川上流(沢山湖の手前)に「鞍が淵」という所があります。そこは、大きな岩や奇岩がゴロゴロしていて、今でも魑魅魍魎が出そうな雰囲気で、次のような伝説が残っています。
昔、独鈷山の頂上の山寺に若い和尚がいて、そこへ毎晩美しい娘がお経を聴きに通ってくるようになりました。いぶかしく思った和尚は、娘の着物に糸をつけ、あとを付けていきました。
産川の鞍が淵にたどり着き、見ると大蛇が岩の陰でお産をしていました。自分の姿を知られたと思った大蛇は、産んだ赤児を岩の上に置き、大雨を降らせ死んでしまいました。増水で流された赤児は、小島の老夫婦に助けられ、小太郎と名付けられました。
川は大蛇がお産をしたので「産川」と呼ばれ、大蛇の骨は「蛇骨石」という石になり、産川に散らばったといわれています。
その後、浦里(小泉)へ住んだので、「小泉小太郎」と呼ばれました。なまくらだった小太郎は、お婆さんに「少しは働いてくれ」と頼まれ、翌日山へ薪を取りに出ました。ものすごい力持ちの小太郎は、萩の木を根こそぎ一本残らず取り、一束にまるめて持ってきました。
「結び繩は解かないで一本ずつ抜くように」と小太郎は注意しましたが、お婆さんは繩を切ってしまいました。すると薪はみるみると広がり、お婆さんは押しつぶされて死んでしまいました。
お話(曲尾勝さん)
 
撮影日: 平成5年4月27日
地区/自治会: 15西塩田/手塚
シリーズ: 上田ところどころ 自然
登録されているキーワード: 史跡 自然  
 
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