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 原町の巻

天正13年(1585)ごろ、上田城がいちおう完成しますと、真田信之は小県郡原之郷(現真田町本原)の住民を上田城下に移して原町を成立させました。町名は移住して来た人々の故郷の名にちなむものです。
原町は海野町と同じく商業活動を目的として作られた町ですが、北国街道の宿場の事務を行う問屋や、大名の供人たちが宿泊する脇本陣なども置かれました。
市指定文化財の『原町滝沢家日記』(問屋日記)157冊には、寛文3年(1663)から明治2年(1869)までの原町に関する事柄が記録されています。
原町は文化人たちの町でもありました。江戸時代の俳人加舎白雄の弟子として有名な成沢雲帯(呉服商)、荒井三机(荒物商)、伊藤(豪商)などがおり、歌人・学者の成沢寛経(呉服商)は、『大塔物語』を出版し歴史研究に貢献しております。
大正から昭和期、写真評論家として活躍した成沢玲川、世界的写真家として知られるハリー・K・シゲタ(重田欣二)も原町の出身です。また、上田を舞台とした小説『片意地な街』『映画館のある街』などの作家新田潤は、原町の通称電信小路に生まれ、戦前から戦後にかけて多くの作品を発表しています。
 
撮影日: 平成3年5月19日
地区/自治会: 03中央/原町
シリーズ: 上田ところどころ 地域
登録されているキーワード: その他の文化 その他の交通 商業 
 
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