塩田平の文化と歴史

● 木曽義仲の旗上げ 塩田高光居館跡


 塩田平のほゞ中央に、560戸程の集落五加がある。その部落を南北に分けるようにして、産川が流れており、この産川の古い流れの低地を濠として造られた館跡と思われる。この微高地を土地の人は五加の居館址と呼んでいる。
 内堀・富在家の地籍がそれで、原始的ながら鎌倉前期の城郭の形態を整えている。
 現に内堀・城村・的場・中屋敷・裏屋敷・蓮池・観音堂・阿弥陀堂等の呼び名が残っており、ここに住居を構えていたのが、塩田の八郎高光と伝えられるが、中世土豪の居館址であったことは、まず間違いあるまい。裏屋敷には後の人が石の祠を建て、氏神として「摩利支天神」を祀り居址を守っている。

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