クリスマスデジタルアートグランプリ2002 |
夢の記憶 |
小さな頃に一度だけトナカイの夢を見たことがあります。それはとても鮮明な夢でしたが、今ではもう、うろ覚えです。それはモノクロの夢で、雪のような霞んだ背景の中に、寂しそうなトナカイがたった一匹。クリスマスの華やかなイメージとは全く違ったものでした。そんな夢を見たのは、昔のわたしに赤鼻のトナカイの歌の冒頭をそのまま受け止められる純粋な心があったからでしょうか? 今回はその夢を絵にしてみました。寂しそうな感じを出すために、トナカイには色をつけず、デッサンによる細い線でのみ表し、背景は青を基調とした配色にしてみました。まわりが霞んでいるのは「年が経つに連れて霞んでいったしまう夢の記憶」を表現するためです。 |
クラス/部門: | 中学・高校生クラス/静止画アート部門 |
作品番号: | 50007 |
制作者名: | 清水里沙 |
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審査: | 関東経済産業局長賞 |
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